1951-06-01 第10回国会 参議院 厚生委員会 第37号
次の一点は、この制度実施によりまして、社会保険経済に、健康保險経済に如何なる影響を及ぼすかということについても、まだ十分なる研究ができていなかつたように思うのであります。
次の一点は、この制度実施によりまして、社会保険経済に、健康保險経済に如何なる影響を及ぼすかということについても、まだ十分なる研究ができていなかつたように思うのであります。
国民健康保險につきましては、これはいつもおしかりを受けているのでありますけれども、今度保險料を保險税にするということ——これは收入を確保する道でございますが、同時に、今度は支出の面におきまして医者に対する支払い、つまり医者から請求がありました場合の審査を正確にやるために、医療報酬支払いの審査委員会をつくるというような案が、議員提出でされるように聞いておりますので、そういうものができますと、現在の国民健康保險経済
そもそも健康保險経済が現在のような危機に見舞われましたのは、健康保險経済が殆んど労働者の負担にされていることに基いているのであります。更に指摘しなければならないことは、健康保險の利用者が増大の一途を辿つていることであります。この利用者の増大は決して被保險者の健康保險に対する関心が高まつたからではありません。
証人の陳述の要旨を申上げますと、市川証人からは、健康保險経済の危機を打開するためには、医療給付の国庫負担、診療報酬支拂の適正化等の方策を講ずべきであつて、現在でさえ世界最高と言われている保險料率を引上げ、且つ医療給付に制限を加えんとする本改正案には全面的に反対するとの陳述がありました。
健康保險経済の危機につきましてはすでに昭和二十四年度からその事実を指摘せられておつたのであります。二十四年度におきましてもこの危機対策といたしまして、料率の引上げ、或いは一部負担金の制度等をとり入れた方法を採用されたのでありますが、この際にも私たちは一部負担金の制度は社会保險の邪道であるといたしまして強硬に反対をいたしたものであります。
そういう点においての健康保險経済の運営が困難であるからこんどこれを改正されるようなお考えらしい。そこで問題はやはり私は同じ保險をかけておれば、厚生年金をかけているものと健康保險をかけているものとは違わない。多少の違いはありましても違わない。その保險経済の上において融通ができますならば資金の問題であります。
○渡部委員 この請願は東京都の北区東京自由病院内の五十三名によつてなされたものでありまする 請願の要旨は健康保險経済は破綻に瀕し、患者、医師及び一般被保險者の生活に深刻な影響を與えているにかかわらず、政府はその根本的解決をしていない。また外来結核患者は入院患者に比べて社会的保護を受ける機会がほとんどない状態である。こういう理由に基いて七つほどの請願の項目が述べられておるのであります。
健康保險が勤労階級の唯一の医療の安易なよりどころであるということは、だれも認めるところでありますが、その勤労階級にとりましての唯一の医療施設であるところのこの健康保險なるものが、さなきだに物価高に生活苦にあえいでおる勤労階級の負担におきまして、その健康保險経済の赤字の補填がなされるということは、何と申しましても黙認するに忍びない点でございます。
そして家族の利用者が非常に多くなつて來ましたために、健康保險経済というものが非常に危機に迫つている、こういう状態でありますので、この事務費その他に対しましては増額を願いたいという要望がありますし、又各医師に対しまする支拂いの面におきまして、或る病院のごときは相当の、百万以上の未收入状態にある、これではやつて行かれないというような切実なる状態を伺つて参つたのでございます。